山さんの芝居日記「マクベス」

町田演劇鑑賞会が主催した12月8日の 素晴らしい「マクベス」でした。演出も美術も衣装も良いです。大きな扉を複数使った激しい舞台転換が見所でしょうか。
能登剛、奥山美代子、島英臣といったベテランも素晴らしい。また、南保大樹、大塚航二朗、三代陽輔ら若手もしっかり演じて心地良い。斬新な舞台と演出を土台にし、見事なシェークスピアの台詞劇が展開されます。
今回、ロシアの演出家V・ベリャコーヴィッチを知りました。モスクワの町はずれのアパートの地下倉庫を改造して作たソビエト初の私設劇場「ユーゴザトバ劇場」を1977年に創立し、1987年には英国エジンバラ演劇祭で「ハムレット」を上演、衝撃的な舞台で一躍世界的な評価を獲得しています。残念ながら2016年に他界されています。同氏が演出した他の舞台も観たいですね。 
(文・山本満)

マクベス(劇団東演)
作:W・シェークスピア
翻案・演出・美術・衣裳:V・ベリャコーヴィッチ
翻訳:佐藤史郎  
演出補:O・レウシン
出演:
マクベス……………………………能登剛 
マクベス夫人………………………奥山美代子(文学座)
バンクォー…………………………豊泉由樹緒
フリーアンス(その息子)………三代陽輔
ダンカン(国王)…………………島英臣(俳優座)
マルコム(国王の息子) ……… 大塚航二朗(無名塾)
マグダフ ………………………… 南保大樹
魔女…………E・オフチンニコフ(ユーゴザパト劇場)
魔女…………A・ナザーロフ(ユーゴザパト劇場)
魔女…………清川翔三
魔女…………藤本稜太(フリー)
その他
日時:2021年12月8日(水)18:30~21:30
劇場:川崎市多摩市民館
主催:町田演劇鑑賞会