これから上演

5月35日

天安門事件から30年を迎えた
2019年6月4日
年老いた夫婦の・・・ある決意
忘却と沈黙の拒絶
恐怖のない自由のために

2019年に香港で初演されたこの作品は、翌年の香港舞台演劇賞で最優秀脚本賞・年間優秀作品賞など5部門を受賞しました。

【あらすじ】
2019年の初め、年老いたシウラムと、その夫で癌を患うアダイは辛い宣告を受けた。シウラムまでもが脳腫瘍で余命三ヶ月であることがわかったのだ。老人が死を待つのは、自然なことだ。
しかし、ふたりには思い残すことがあった。ひとり息子ジッジの30年前の不自然な死について、わからないことだらけだったのだ。シウラムはこれまでの苦しみや罪悪感を捨て、息子と向き合おうと思い決める。あれこれ考えすぎてなにもできない臆病なアダイに歯がゆさを感じながらも争わないできた。しかし、死を前にして、もはや恐れることはなにもない。
二人は一世一代の目標を立てる。それは,5月35日のその日に、正々堂々と息子を天安門で追悼することだった。人は、たったそれだけのことか、というだろうか……。

Pカンパニー
作:荘梅岩
訳:マギー・チャン、石原燃
演出:松本祐子
出演:竹下景子、林次樹ほか

2025年8月25日(月)18時30分/8月26日(火)13時開演
会場:町田市民ホール

Pカンパニー

2008年、木山事務所(故・木山潔主宰)の所属俳優・スタッフが中心となって設立。
別役実の作品を中心に、福田善之・石原燃・竹本穣・山谷典子・阿藤智恵・嶽本あゆ美・松田正隆などの作品を上演している。
「小さな演劇」の可能性を探りながら、常に世界と時代とを見据えた舞台創造を追求し、現代演劇に、小さくとも輝きのある一石を投じるチームでありたいと願っている。
「P」はplay・performance・produce・progressive・professional・prime・popular・pure・passion・poem・protest・peace… メンバーが、それぞれに描く「P」の集合がPカンパニーです。

【あらすじ】

イギリスの劇作家J・B・プリーストリィによる、1945年に初演された社会派ミステリー。娘の婚約者を迎えて一家団欒の夜を過ごしていた一家のもとに、見知らぬ男が訪れる。男は1人の女の死を告げ、家族に質問を重ねていくのだが……。

俳優座劇場

作 :J・B・プリーストリー
演出:西川信廣
出演:柴田義之、山崎美貴、尾身美詞他

【あらすじ】

中学時代の演劇部の発表における諍いが原因で不登校となり、50歳になってなお実家の自室にひきこもる美夜子。

世話をしてきた高齢の母の体調不良から、美夜子の妹家族が実家に引っ越してくる話が浮上。宮沢賢治の寓話「猫の事務所」とともに、家族と社会・現在と過去を紡ぎ描かれるヒューマンドラマ。

劇団俳優座

作 :横山拓也
演出:眞鍋卓嗣
出演:岩崎加根子、塩山誠司、清水直子、安藤みどり他