空さんの芝居日記「マクベス」

12月8日(水)18:30から川崎市多摩市民館で「マクベス」を観ました。上演から約2ヵ月経ってしまいましたが(笑)、やっと芝居日記を書いてみようと思います。
この日は仕事終わりに会場に向かいました。多摩市民館の入り口に少し迷ったこともあり、上演ギリギリの時間に到着して急いで着席。
序盤は観ながらぼちぼち一息つこうなんて思っていましたが、開演直後のロシア語を話す魔女の演出にグッと引き込まれたことを記憶しています。

画像奥に見えるのが魔女。後ろ向きで仮面をかぶり、何とも不気味だった。

終始緊迫感漂う内容なのに、全員で歌う音楽は声高らかで明るく、そのミスマッチがまた不気味な雰囲気を醸し出していました。
主人公が国王になるため現国王を殺そうとするシーンも(主人公は、はじめは「人を殺すなんて俺にはできない!」と嘆く)、そしてついに殺してしまうシーンにもリアリティがあり、主人公の迷いや葛藤、欲望に同情してしまうような感覚にもなりました。(殺しませんが!)

マクベス、また観たいです。(文・橋本空)


主催:町田演劇鑑賞会
作:W・シェークスピア
翻案・演出・美術・衣裳:V・ベリャコーヴィッチ
翻訳:佐藤史郎  
演出補:O・レウシン
出演:
マクベス……………………………能登剛 
マクベス夫人………………………奥山美代子(文学座)
バンクォー…………………………豊泉由樹緒
フリーアンス(その息子)………三代陽輔
ダンカン(国王)…………………島英臣(俳優座)
マルコム(国王の息子) ……… 大塚航二朗(無名塾)
マグダフ ………………………… 南保大樹
魔女…………E・オフチンニコフ(ユーゴザパト劇場)
魔女…………A・ナザーロフ(ユーゴザパト劇場)
魔女…………清川翔三
魔女…………藤本稜太(フリー)
その他
日時:2021年12月8日(水)18:30~21:30
劇場:川崎市多摩市民館