芝居日記「ラブ・レター」音楽座ミュージカル

ロビーには草月ホールならではの豪華な生け花

原作:浅田次郎
脚本・演出・振付:ワームホールプロジェクト
音楽:高田浩・井上ヨシマサ・金子浩介
美術:久保田悠人
衣装:原まさみ
ヘアメイク:川村和枝
照明:望月太介、塚本悟
音響:小幡亨
音楽監督:高田浩
歌唱指導:桑原英明
出演:森彩香、岡崎かのん、井田安寿、清田和美、北村しょう子、
小林啓也、安中淳也、新木啓介、大須賀勇登、上田亮、藤田将範、
五十嵐進、兼崎ひろみ、後藤さつき、冨永波奈、姫本梨央、毎原遥、
林芳弥、木村弥寿子、山西菜音、生島稜大、泉陸、木村匠
日時:2022 年7月3日(日)16:00~18:00
劇場:草月ホール(東京赤坂)

浅田次郎の短編小説「ラブ・レター」が原作のミュージカル。
しみじみとした温かい物語です。
死者からの手紙(ラブ・レター)が生きている人の心を揺さぶり、励まし、生きる希望と勇気を与えてくれるというお話です。
ゴージャスで切れのいいダンス、胸に沁みるソロ、聴かせるアンサンブル。息も切らさない2時間でした。立体的で高さを意識した舞台づくりも秀悦です。
新宿歌舞伎町の裏ビデオ店主「吾郎」役の安中淳也と死んでしまった偽装結婚した中国人妻「白蘭(パイラン)」役の岡崎かのんが良いです。泣けました。岡崎かのんのソロもすごく良いです。もっと長く聴きたい。
やくざの佐竹役の新木啓介の迫力も凄い。
一緒に観ていた仲間はキャバレーのママ役の清田和美を絶賛。
客席500の小さな劇場でこんなゴージャスで心温まるミュージカルを堪能できるなんて贅沢の極み。終演後は観客総立ちのスタンディングオベーション。
物語、舞台、衣装、音楽、演者全てが揃った最高の舞台でした。
それでは、またお会いしましょう。さようなら
(文:山本満)